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2025年度助成プロジェクト
「鳥類保護団体への活動助成」部門(12件、2,050万円)
団体名 対象活動 助成額
EXPLORE GAIA ENTERPRISE 絶滅の恐れのあるサイチョウ類の営巣機会の向上 200万円
Wildlife Science Conservation Center of Mongolia 希少野鳥繁殖地保全のための普及啓発 200万円
Royal Society for Protection of Nature (ブータン王立自然保護協会) ブータン王国の絶滅危惧鳥シロハラサギの飼育下繁殖技術の確立 200万円
海鳥保全グループ カンムリウミスズメの個体数推定法の確立をめざして 200万円
豊橋総合動植物公園 亜種アカモズ人工育雛個体の野外放鳥へ向けた取り組み 200万円
NPO法人奄美野鳥の会 世界自然遺産登録地に生息するアマミヤマシギの保全のための調査・研究(2年目) 200万円
(公財)山階鳥類研究所 絶滅危惧種アホウドリの保全に資する利用海域の特定 200万円
コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(IPPM-OWS) コウノトリの国内全繁殖地における繁殖状況調査および新たなコウノトリ保全方針の作成 200万円
日本雁を保護する会 シジュウカラガンの歴史的越冬地・七北田低地への群れの復元とその普及啓発活動 200万円
日本野鳥の会佐賀県支部 コウノトリ繁殖支援活動(継続) 100万円
NPO法人 三段峡-太田川流域研究会 ヤマセミの環境保全活動を未来へつなぐ 80万円
札幌市円山動物園 傷病保護個体等のリハビリテーション技術の確立 70万円
EXPLORE GAIA ENTERPRISE
絶滅の恐れのあるサイチョウ類の営巣機会の向上
大きな人工巣箱は運ぶだけでも一苦労
大きな人工巣箱は運ぶだけでも一苦労

私達はボルネオ島北部キナバタンガン川流域で熱帯雨林保護や生物多様性保全活動に取り組んでいます。今回は現地でサイチョウの営巣環境を改善するため、人工巣箱の製作と設置、天然の樹洞の修復活動を行う予定です。巣箱や樹洞には自動撮影カメラを設置し、今後の研究・調査のためにサイチョウはもちろん、迷い込んだ他の動物の行動データを収集します。

■活動地:マレーシアボルネオ島
■助成額:200万円

Wildlife Science Conservation Center of Mongolia
希少野鳥繁殖地保全のための普及啓発
活動エリアの標識調査で捕獲されたシマアオジ
活動エリアの標識調査で捕獲されたシマアオジ

活動エリアはシマアオジ、マナヅル、ノガン等を含む多種の野鳥の繁殖地です。しかし、小河川沿いにわずかに残るヤナギ林が家畜の食圧により消滅しつつあるほか、放し飼いの犬にマナヅルのヒナが捕食されるなどの問題があり、一般住民への普及啓発が急務となっています。地元小学生への自然保護教育を拡充し、大学生に野外調査実習を行います。

■活動地:モンゴル国ヘンティ郡
■助成額:200万円

Royal Society for Protection of Nature (ブータン王立自然保護協会)
ブータン王国の絶滅危惧鳥シロハラサギの飼育下繁殖技術の確立
2024年度に人工孵化と養育に成功したシロハラサギの幼鳥。人間に刷り込みをしないように、(擬似的に他のヒナと生活させている状態を作り出すため)鏡と毛ホウキをヒナのそばに置いてある。
2024年度に人工孵化と養育に成功したシロハラサギの幼鳥。人間に刷り込みをしないように、(擬似的に他のヒナと生活させている状態を作り出すため)鏡と毛ホウキをヒナのそばに置いてある。

シロハラサギはヒマラヤの淡水河川生態系に生息する絶滅危惧鳥類です。ブータン国内の生存個体はわずか24羽であり、その存続は極めて危機的な状況です。本協会はシロハラサギの生息域外保全の拠点施設に、日本から飼育下繁殖の専門家をブータンに招聘し、シロハラサギの野外卵の孵化・飼育下繁殖を実施します。また日本での研修で安定的な飼育繁殖を実現し、放鳥による野生下のシロハラサギの個体群を補強することを目指します。

■活動地:ブータン王国および新潟県佐渡市
■助成額:200万円

海鳥保全グループ
カンムリウミスズメの個体数推定法の確立をめざして
スポットサーベイ(個体数調査手法)
スポットサーベイ(個体数調査手法)

近年、カンムリウミスズメに対するスポットライトサーベイ(個体数調査手法)が使用され始めたものの、保全に最も重要な繁殖個体数の推定方法が確立されていません。2011年に国内で使用され始めた本手法の調査手順はほぼまとまりつつあります。今回は、海外のウミスズメ類の個体数評価に用いられている「補正係数」の本種への利用について確認を行う予定です。

■活動地:高知県幡多郡大月町幸島・浦葵島
■助成額:200万円

豊橋総合動植物公園
亜種アカモズ人工育雛個体の野外放鳥へ向けた取り組み
2024年の人工育雛個体
2024年の人工育雛個体

亜種アカモズ絶滅回避のため飼育下での保全活動を行っています。放棄卵の人工孵卵・育雛技術を概ね確立したため、飼育下繁殖の取り組みに加え、生息地への放鳥についても検討を進めています。放鳥実施にあたり野外環境への馴化が必要で、園内で馴化試験を開始しましたが、今後様々な環境条件での試験が必要であるため、組み立て設置可能な仮設鳥舎を開発する計画です。

■活動地:愛知県・豊橋市、長野県
■助成額:200万円

NPO法人奄美野鳥の会
世界自然遺産登録地に生息するアマミヤマシギの保全のための調査・研究(2年目)
捕獲したアマミヤマシギを計測
捕獲したアマミヤマシギを計測

奄美群島に生息する固有鳥類を主な対象として保護・保全活動を行っています。アマミヤマシギの繁殖地として奄美大島や徳之島などのいくつかの島が知られており、その他にも沖縄島やその周辺の島などで越冬個体がいることが観察記録から明らかになっています。私たちはこの助成金を活用して、沖縄島などで冬季に観察されるアマミヤマシギの繁殖地を特定したいと考えています。

■活動地:鹿児島県(奄美群島)、沖縄県
■助成額:200万円

(公財)山階鳥類研究所
絶滅危惧種アホウドリの保全に資する利用海域の特定
アホウドリ
アホウドリ

絶滅危惧種アホウドリは、これまでひとつの単位として保全事業が進められてきました。しかし、最近、別種ほどに異なる2つの集団が明らかとなり、それぞれの独自性を保つ保全策の検討が急務となっています。本活動では、衛星追跡型GPSを用いて繁殖期以外に利用する海域の特定と周年の移動を追跡し、両集団がさらされる漁業混獲や海洋汚染など海の脅威について検討します。

■活動地:北海道、青森県、長崎県など
■助成額:200万円

コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(IPPM-OWS)
コウノトリの国内全繁殖地における繁殖状況調査および新たなコウノトリ保全方針の作成
鳥取県八頭町での足環装着作業
鳥取県八頭町での足環装着作業

2005年に飼育下繁殖個体の野外放鳥を開始して以降、コウノトリの繁殖地は次第に全国へと拡がり、2023年には12府県で巣立ちが確認されました。当パネルでは、野生個体群の詳細なモニタリングを継続するとともに、活動の指針として新たな「コウノトリ保全方針」を作成し、生息域内と生息域外の双方における一体的な保全活動を推進していきます。

■活動地:全国
■助成額:200万円

日本雁を保護する会
シジュウカラガンの歴史的越冬地・七北田低地への群れの復元とその普及啓発活動
化女沼でのシジュウカラガンねぐら入り観察会
化女沼でのシジュウカラガンねぐら入り観察会

一旦群れの渡来が途絶えたシジュウカラガンは、日ロ米の国際協力で、1万羽以上に回復しました。その群れを、歴史的な越冬地の七北田低地〔ななきたていち〕(仙台市・多賀城市)へ呼び戻す、復活プロジェクトを2022年度に立ち上げました。同地に学舎がある仙台育英学園の高校生が主体となり、産官学民が支援し、地域住民や行政も巻き込み、藩政時代以降の分布の解明も始めました。

■活動地:宮城県北部、仙台市、多賀城市
■助成額:200万円

日本野鳥の会佐賀県支部
コウノトリ繁殖支援活動(継続)
大きなナマズのご馳走を食べるコウノトリのヒナ
大きなナマズのご馳走を食べるコウノトリのヒナ

2023年より助成を受け活動を継続しています。九州初の繁殖成功から2年間で3羽のコウノトリが巣立ち、コウノトリが常時利用出来る餌環境を整えるビオトープ設置や一部ハス田の通年水張、巣塔設置などを着々と進めています。2025年は集大成の3年目となり、地元の守る会の拡大や、さらなる農家のご理解を深め、有明海沿岸をコウノトリ複数の繁殖生息出来る地域にします。

■活動地:佐賀県有明海沿岸
■助成額:100万円

NPO法人 三段峡―太田川流域研究会
ヤマセミの環境保全活動を未来へつなぐ
ヤマセミ
ヤマセミ

地域を巻き込んだヤマセミの保全活動により、ヤマセミを指標種とした豊かな生態系が守り続けられる地域を目指します。2025年度は個体数と生息エリアの把握、繁殖状況のモニタリング調査を2024年度より調査地を広げて行うと共に、人工巣穴の増設と河川調査を行います。また、地域の愛鳥グループで製作した、ヤマセミの生態と子育てについての紙芝居の読み聞かせを行います。

■活動地:広島県山県郡安芸太田町周辺
■助成額:80万円

札幌市円山動物園
傷病保護個体等のリハビリテーション技術の確立
リハビリ中のオジロワシ
リハビリ中のオジロワシ

円山動物園は2010年に猛禽類野生復帰施設を設立し、飼育下繁殖技術の確立や鷹匠技術を応用した傷病個体のリハビリテーションに取り組んでいます。科学的知見の集積のため、放鳥個体に発信機をつけて追跡することでリハビリの成果確認と技術向上に努めているところです。今後はさらにリハビリ実績や追跡データを蓄積することで技術を向上させ、猛禽類保護に貢献します。

■活動地:北海道
■助成額:70万円